『アンティル・ドーン』ネタバレ感想|ホラー好きが星1をつけたワケ

作品レビュー

今回は2025年公開のホラー映画『アンティル・ドーン(Until Dawn)』を鑑賞した感想を書いていきます。

結論から言うと、ホラー好きの私でも評価は★1。

演出や設定に光る部分はあるものの、映画として見るとストーリーの薄さや黒幕の扱いに強い物足りなさを感じました。

※本記事は結末まで含むネタバレあり感想です。未視聴の方はご注意ください。


作品概要

  • 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ(David F. Sandberg)
  • 脚本:ゲイリー・ドーベルマン、ブレア・バトラー
  • キャスト:エラ・ルービン、マイケル・チミノ、オデッサ・アジオン、ユ・ジヨン、ベルモント・カメリ 他
  • 公開年:2025年
  • 上映時間:103分
  • 原作:PlayStation5/PC『Until Dawn 惨劇の山荘』

あらすじ(ネタバレ込み)

行方不明になった姉を探すため、主人公と友人4人が旅に出ます。
途中で訪れた観光案内所にマスクをかぶった男が現れ、5人全員が殺されてしまいます。

しかし、全員が死ぬと何故か時間が巻き戻り、生き返る――。
彼らは「誰かが死んだら自分も死ぬ」を合言葉に、何度もタイムループを繰り返します。

やがて黒幕は医師であり、人喰いゾンビを生み出していたことが判明。
13夜を超えると人間もゾンビ化する可能性があるという事実も明らかになります。

最後の13夜、マスク男・ゾンビ・医師と同時に対峙し、全員が生き延びて脱出。
物語はそこで幕を閉じます。


良かったところ(正直に評価)

セット・美術
 怪しげな建物や薄暗い室内の雰囲気作りは良く、序盤の緊張感には引き込まれました。

役者の表情演技
 恐怖に怯える表情が自然で、「状況のヤバさ」はしっかり伝わってきます。

序盤の展開
 誰がいつ死ぬのか分からない不安感があり、最初の数十分は純粋にホラーとして楽しめました。


★1をつけた理由(ここが致命的)

グロ・恐怖表現が物足りない

爆発や臓物描写はあるものの、ホラー好きの視点だと全体的にかなり控えめ

びっくり要素も少なく、恐怖が積み重ならないまま進んでしまいます。


タイムループ設定を活かしきれていない

本来なら

  • 選択による分岐
  • 失敗から学ぶ展開
  • 繰り返すほど深まる恐怖

が期待できる設定なのに、物語が進んでも深みが増していかないのが残念でした。


黒幕(医師)の扱いが弱すぎる

終盤で黒幕が明かされるものの、存在感が薄く、最後はゾンビ任せで物語が終わった印象。

「結局、何が一番怖かったのか」がぼやけてしまったのが致命的でした。


印象に残ったシーン(数少ない見どころ)

  • 水を飲んだ直後に体が爆発するシーン
  • 行方不明者が徐々にゾンビ化していく描写

単発のインパクトはありますが、作品全体を引き上げるほどではなかったです。


総評|ホラー好きには正直おすすめしにくい

  • 評価:★☆☆☆☆(5段階中1)
  • おすすめ度:低

ゲーム原作という点を考えると、「違いを比較する目的」で観るならアリ。

ただし、映画としての完成度や満足感を求める人には正直おすすめできません。


ゲーム原作ホラーが好きな人へ(比較視点)

同じゲーム原作ホラーでも、最近観た**『夜勤事件』**のほうが、ストーリーの一貫性や映画としての見やすさは上でした。

夜勤事件の感想はこちら👇


関連おすすめホラー作品

『アンティル・ドーン』の雰囲気が好きな方、またはタイムループ要素をもっと面白く見たい方におすすめです。

  • The Descent (2005):閉塞感MAXの洞窟サバイバル
  • Cold Prey (2006):雪山の廃スキー場ホラー
  • The Cabin in the Woods (2012):山小屋+メタ構造の意外性ホラー
  • Happy Death Day (2017):タイムループ×スラッシャー
  • Triangle (2009):船上で繰り返される心理ホラー

監督について少しだけ

デヴィッド・F・サンドバーグ監督は短編ホラー『Lights Out』で注目を浴び、長編版『ライト/オフ』でハリウッドデビュー。
『シャザム!』シリーズを経て、本作で再びホラーへ回帰しました。

ただし、今作ではゲーム的要素を重視しすぎたため、映画としての完成度は今ひとつに感じられました。

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