劇場版『チェンソーマン レゼ篇』感想まとめ|名シーンと心に残った瞬間

アニメ

どうも、深野です。

レゼ篇って、チェンソーマンの中でも「最も綺麗で、最も切ない」 と言われている章ですよね。

デンジが初めて“普通の恋”に触れそうになる瞬間と、その裏にある静かな残酷さ…。

映画では、その切なさや揺れを本当に丁寧に描いていて、観終わったあともしばらく余韻が消えませんでした。

この記事では、ネタバレなし感想 → ネタバレあり感想 → 気になった点 → まとめ
という流れで書いていきます!


作品情報

タイトル 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』
公開日 2025年9月19日
上映時間 100分
原作 藤本タツキ『チェンソーマン』
原作範囲 7〜8巻(レゼ篇)
監督 吉原達矢
制作 MAPPA
声優 デンジ:戸谷菊之介/レゼ:上田麗奈/アキ:坂田将吾
マキマ:楠木ともり/パワー:ファイルーズあい
ジャンル ダークファンタジー、アクション

あらすじ

雇い主の裏切りにより命を落としたデンジは、「チェンソーの悪魔」であるポチタとの契約により“チェンソーマン”として蘇り、マキマのスカウトで公安対魔特異4課に所属する。
憧れのマキマとのデートで浮かれているなか、雨宿りをしていると、カフェで働く謎の少女レゼと出会う。
デンジはなぜか自分に興味津々なレゼを気になり始める。

(引用元:MOVIE WALKER PRESS


感想(ネタバレなし)

●映像がとにかく綺麗

夜の光、雨粒、街の質感——
どれも“映像の密度”が高くて、観ているだけで胸がぎゅっとなるほど美しかったです。

特に雨の描写は圧巻で、静かなシーンほど感情に刺さってきました。


●レゼの魅力がより際立つ

レゼの優しさ、無邪気さ、ちょっとした影…。
細かい目線や息の間がとてもリアルで、「この子にデンジが惹かれるの、分かる…」と思うほど。

笑顔の裏の“揺れ”が映像で伝わってきて、胸が痛くなりました。


●デンジの純粋さが泣ける

“普通の青春”を味わうデンジの姿がとても尊い。
学校ではしゃぐ姿、お祭りで楽しんでいる姿…

映画は、デンジの小さな喜びひとつひとつが本当に丁寧でした。


●音楽と静寂の使い方が最高

派手なBGMよりも“静けさ”が心に刺さるタイプの作品で、その静寂がレゼ篇の切なさをより引き出していました。


感想(ネタバレあり)

■レゼの二面性

レゼが任務としてデンジに近づいているのに、ふとした表情や沈黙に“本心かもしれない”と感じてしまう瞬間があり、胸が締めつけられます。
海辺でのシーンは特に美しくて、レゼ篇の象徴のようでした。
あのシーンでレゼは何を思っていたんだろう…


■ビームの献身

ビームがデンジを必死に守るシーンは、映画でさらに尊さが増していました。
ボロボロの体でデンジのサポートを続けるその姿に、仲間としての愛情がにじんでいました。
画面越しに「ビーム…」と声が漏れるほど胸に刺さります。


■天使の悪魔とアキの距離感

最初は折り合いがつかない様子でしたが、突風で天使の悪魔が飛ばされそうになった時にアキが自分の寿命を削ってまで助けたことにより、2人の距離がグッと縮まった感じがしました。
「もう自分の前で誰も死んでほしくない」というアキの強い思いが伝わってきました!
あのシーン何度観てもいいっ…
そして、ラストでレゼを殺す時、天使の悪魔が1人で来たのもアキへの気遣いを感じて、この2人超いいパートナーになるんだろうなと思いました!


■戦闘シーンの迫力

レゼの体術・爆破・スピード感は圧巻でした。
MAPPAの本気を感じるカメラワークで、翻弄されるデンジの必死さも際立っていました。
何度も観たくなる戦闘シーンです!


■デンジの救われなさ

映画だと、デンジの「あ、幸せになりたいんだ」という気持ちがすごく伝わりました。
だからこそ、レゼの正体や結末がよりキツく感じました…。
「なんでこの子の恋は、いつもこうなんだろう…」と胸が痛くなります。
ラストのカフェで健気にレゼを待ち続ける姿も切なかったです。


■マキマの冷酷な一手

レゼがデンジに会いに戻ろうとするシーンは、映画の中でも本当に胸が締めつけられる場面でした。
デンジと過ごした短い時間が、彼女の中で確かに何かを変えたんだろうな…と感じられて、観ているこちらまで胸が温かくなる瞬間でした。
だからこそ、そのあとに訪れる “あの静かな終わり” が、あまりにも残酷で、息を呑んでしまいました。


気になった点

映画自体は本当に素晴らしかったのですが、
少しだけ「もう少し見たかったな」と感じた部分もありました。

●レゼの葛藤の描写が美しすぎて、逆に“あと一歩”ほしくなる

レゼの静かな表情や沈黙に感情が宿っていて本当に良かったのですが、
個人的には レゼの揺れる心が伝わるカットを数秒だけ増やしてほしかった と感じました。
曖昧さが魅力でもあるので難しいところですが、あまりに美しすぎてもっと見たくなりました。

●アキと天使の悪魔のシーンが良すぎて、もう少し長く観たかった

二人の距離感が完璧に描かれていたぶん、あの短さが逆に“名残惜しい”と思ってしまうほど。
この二人の空気が好きな人には、嬉しい悩みかもしれません。


まとめ

レゼ篇は“恋の優しさ”と“チェンソーマンらしい残酷さ”が同時に訪れる、シリーズの中でも特に心が揺れるエピソードです。

映画版はその魅力を壊すことなく、さらに丁寧で、さらに美しく、さらに胸を締めつける内容になっていました。

チェンソーマンが好きな方はもちろん、まだレゼ篇を読んでいない人にもぜひ観てほしい一本です!

MX4D、4DXで観るともっと最高です!!!!!!

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