日本の水道管、実はかなり古い。これから起きそうなことを整理してみた

やさしく解説

最近、道路陥没や断水のニュースを見かけることが増えた気がします。

「また工事してるな」
くらいに思っていましたが、調べてみると、背景には“水道管の老朽化”というかなり大きな問題があるらしいです。

しかもこれは、一部の地域だけではなく、日本全体で少しずつ進んでいる問題とのこと。

でも正直、

  • 何が起きているの?
  • そんなに危険なの?
  • 一人暮らしにも関係ある?
  • 水道代って上がるの?

など、よく分からないことも多いですよね。

ということで今回は、「日本の水道管が古くなっていることで、これから起きそうなこと」を、生活目線でやさしく整理してみました。


なぜ今、“水道管が古い問題”が出てきているの?

実は日本の水道管の多くは、高度経済成長期に一気に整備されました。

つまり、同じ時期に作られたものが、今まとめて古くなってきているということです。

水道管の法定耐用年数は約40年と言われていて、すでに40年を超えている管路もかなり多いそうです。

国の資料などによると、法定耐用年数を超えた水道管は全国で約14万km以上。さらに、更新率は年間0.6〜0.7%程度にとどまっていると言われています。

つまり簡単に言うと、「古くなるスピードに、交換が追いついていない」という状態に近いようです。


古くなると、実際に何が起きるの?

普段、水道管は地面の下にあるので意識することは少ないです。

でも老朽化すると、いろいろな問題が起きやすくなるそうです。

例えば、

  • 水漏れ
  • 断水
  • 道路陥没
  • 水の濁り
  • 緊急工事

など。

特に最近ニュースで見る“道路陥没”も、地下の管の破損が原因になるケースがあるそうです。

しかも水道管は、日本全国にかなりの長さが張り巡らされています。

そのため、「全部まとめて交換すればOK」というほど簡単な話ではないようです。


これから増えそうな“生活への影響”

個人的に一番気になったのはここでした。

水道管の老朽化って、単に「工事が増える」だけではなく、生活にも少しずつ影響が出そうだからです。


水道料金の値上げ

やっぱり一番分かりやすいのはこれかなと思います。

水道管の交換や耐震化には、かなり大きなお金がかかります。

しかも最近は、

  • 人口減少
  • 節水機器の普及
  • 使用水量の減少

などで、水道事業の収入自体は減りやすいそうです。

つまり、「収入は減るのに、修理費は増える」という状態です。

実際、すでに全国で水道料金の値上げも増えているそうです。


工事や通行止めが増えるかもしれない

今後は、水道管更新のための道路工事も増えるかもしれません。

地面の下にある以上、どうしても道路を掘る必要があるからです。

「最近、工事多くない?」
と感じる地域は、今後さらに増える可能性もありそうです。


地方ほど維持が大変そう

個人的にかなり難しそうだと思ったのがここです。

地方では人口減少が進んでいますが、水道管の長さは急には減らせません。

つまり、

  • 使う人は減る
  • でも維持費はあまり減らない

という状態になりやすいそうです。

だから今後、自治体ごとの差も大きくなっていくのかもしれません。


マンションも無関係ではない

これは少し意外でした。

道路の下の水道管だけではなく、マンションや建物内部の配管も老朽化します。

築年数が古いマンションだと、

  • 漏水
  • 配管交換
  • 修繕積立金

などの問題も出てきやすいそうです。

インフラ問題って、実はかなり身近なんだなと思いました。


水道料金をどのくらい上げれば、どのくらい工事できるの?

水道管の老朽化で一番気になるのが、やっぱり「結局いくら必要なの?」というところです。

調べてみると、水道管の更新工事は1kmあたり約2億円近くかかるケースもあるそうです。
(参考:神戸市水道局

さらに、全国の水道管を更新するには、数十兆円規模の費用が必要とも言われています。
(参考:水道管老朽化に関する解説記事

正直、金額が大きすぎてピンときません。

そこで、かなりざっくりですが、人口10万人の自治体を例にして考えてみます。

人口10万人の自治体でシミュレーション

水道料金を1人あたり毎月いくら上げると、年間でどのくらいの財源になるのかを計算してみます。

1人あたりの値上げ額年間で集まる金額1kmあたり2億円とした場合に更新できる距離
月100円年間1.2億円約0.6km
月300円年間3.6億円約1.8km
月500円年間6億円約3km
月1,000円年間12億円約6km

こう見ると、月500円値上げしても、人口10万人規模の自治体では、単純計算で年間約3km分です。

もちろん実際には、集まったお金をすべて水道管の更新だけに使えるわけではありません。

水道事業には、

  • 浄水場やポンプ設備の維持
  • 人件費
  • 電気代
  • 耐震化
  • 災害対策
  • 借入金の返済

など、他にも必要なお金があります。

なので、実際に更新できる距離は、上の表より少なくなる可能性もあります。

「少し値上げすれば解決」ではなさそう

このシミュレーションをしてみて感じたのは、水道管の更新は「少し値上げすれば一気に解決する問題」ではなさそう、ということです。

たとえば月100円の値上げなら、生活への負担感は比較的小さいかもしれません。

でも、人口10万人の自治体でも年間約0.6km分の更新費用に相当する程度です。

一方で、老朽化した水道管は全国に大量にあります。

しかも、今後は人口減少で水道料金を払う人が減っていく地域もあります。

つまり、

「使う人は減る」
「でも水道管の維持費は大きく減らない」
「だから1人あたりの負担が重くなりやすい」

という構造になっているのだと思います。

水道料金の値上げと聞くと、正直かなり嫌です。

でも、こうして数字で見てみると、値上げそのものが問題というより、古くなったインフラをどう維持していくかが大きな課題なのだと感じました。


じゃあ、日本の水道ってもう危険なの?

もちろん、「今すぐ日本中の水道が止まる」みたいな話ではないと思います。

日本の水道はかなり安定していて、普段は当たり前のように安全な水が使えています。

ただ、これからは、

  • 更新工事
  • 水道料金
  • 耐震化
  • 人手不足
  • 自治体の財政

などを含めて、“静かに負担が増えていく時代”なのかもしれません。


まとめ

水道って、普段はほとんど意識しません。

でも実は今、日本全体でかなり大きな“更新時期”に入っているそうです。

これからは、

  • 水道料金
  • 工事
  • 住む場所
  • 災害対策

などにも、少しずつ影響が出てくるのかもしれません。

道路工事や断水のニュースを見た時、「そういう背景があるのかも」と思い出してもらえたら嬉しいです。

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